好かれないから
私の人生が狂いだしたのは小学3年の時に引っ越した時からだ。
もともと大好きな友達が何人かいた。
鬼ごっこが大好きで学童から帰るときはいつも
その友達と建物の中を走り回ったり、駄菓子屋に行ったり、
友達の家にお母さんが返ってくるまでいたりした。
そんな生活も終わった。
新しい小学校。新しい児童館。
児童館で年上の子にいじめられた。
悔しくて恥ずかしかった。
学校でもうまく友達作りができなかった。
みんな言う、Kiisaは暗い笑わない子。
やから1番クラスで暗い、笑わない子になった。
一言も発さずに家に帰ることなんて普通やった。
でも友達がおらへんことお母さんに悟られたくなくて
必死に笑った。明るくした。
学校で友達がおらん分お母さんに甘えたかった。
でも母子家庭のうちではそうはいかない。
食事を食べてる時でもいつでも仕事の電話がなって
電話が鳴るとお母さんは仕事に外に出かけた。
夜寝て起きたらお母さんが家におらんことなんてざらやった。
学校から帰ってきて、家にお母さんがおることなんてまずない。
だから私はお母さんが電話してるところは大嫌いやし
仕事もその上司も大嫌いやった。