友達がほしくて
引っ越してから1年たった小学四年生。
一言も話さず家に帰る生活がとてもいややった。
友達が欲しい。遊びたい。
暗い子っていうイメージをとりたかった。
でも自分から人に話しかける勇気なんてなかった。
やから誰かに話しかけられたら絶対明るく振舞おうって心に決めてた。
小学三年生のときカーテンのように顔を覆ってた前髪も
ちょんまげをして顔を明るく見えるようにって子供なりに努力した。
そしたらクラス替えのその日、前に座った女の子が話しかけてくれた。
そして言ってくれた。
「Kiisaって意外と明るいんやね!」
そこからその女の子(A)はそのこの友達のグループに私をいれてくれた。
チャイムがなるとAのところに人が集まる。
初めのうちは自分からそのこの席に行けなかった。
「嫌われたらどうしよう。」「気味悪がられたらどうしよう。」そう思ったから。
でもそうやって自分の席から離れない私をAは
「kiisa!こっちおいでや!」っていつもよんでくれた。
すごく嬉しかった。
ただAちゃんはBちゃんのことが大好き。
いつもBちゃんにべったりくっついてた。
べつになんてことないのに、当時の私は誰も結局私のことが好きじゃない。
どうやったら好きになってもらえるんやろうって、
すごく悩んだ。
難しいね。